【2024年最新】テレビブースター(増幅器)のおすすめ13選｜メーカーや選び方について

テレビブースターとは電波信号を増幅させる機器です。あくまで「アンテナからテレビに送られる信号を増幅する」ことが役目なので、アンテナが受信している電波があまりにも弱いと利用しても効果が出ません。

テレビ画面の映りの良し悪しは以下4項目で変わってきます。

• 電波の届きやすさ
• アンテナからテレビまでの距離
• アンテナとテレビをつなぐケーブルの長さ
• 利用しているテレビの台数

映像の良さを左右する要因であるテレビの電波は住んでいる地域や場所で強弱が変わります。受信する電波が弱いと、アンテナからテレビに送る信号が弱くなり映像が不安定になります。他にもアンテナからテレビまでの距離、アンテナとテレビをつなぐケーブルの長さでも画質が変わってきます。アンテナからテレビの距離や接続ケーブルが長くなるほど電波は弱くなり画質は下がっていくので注意しなければいけません。

複数のテレビを利用する場合は1つの電波を分配するので、台数が多いほど1台ごとに供給される信号が弱くなります。テレビブースターはアンテナからの信号を増幅する役割をする装置なので上記の状況でも安定した画質での視聴を可能にします。

テレビブースター（増幅器）は種類が豊富なので、状況にあったものを選ぶ必要があります。また製品ごとに性能が異なるので、スペックの見分け方も知っておきたいポイントです。基本となる選び方は以下の3つです。

• 品質重視なら屋外用、コスパを求めるなら室内用
• 地デジ専用か、BS・CS対応か
• スペックが優れているか

テレビブースターの効果を得るために、とくに性能はチェックしましょう。

テレビブースター（増幅器）は大きく分けて屋外用と室内用の2種類があります。それぞれの特徴について解説します。

住んでいる場所が電波の弱い環境の場合は、屋外用のブースターがおすすめです。信号の増幅効果が大きく、テレビの画質を安定させます。ですが、屋外用は屋根に設置されているアンテナの付近へ取付けなければいけないので業者による工事が必須です。屋外用は本体代金の他に14,000円から40,000円ほどの作業工賃がかかります。

室内用ブースターは、アンテナから離れた場所に設置するので屋外用と比較すると信号の増幅効果が低いデメリットがありますが、テレビの画質を今より少し良くしたいのであれば室内用で十分です。さらに、分波器で複数のテレビに信号を送る場合にも適しています。

室内用はテレビの側に置くだけなので本体代金以外のお金はかからず、テレビと壁にあるTV端子につなげるだけなので取付も難しくありません。お金をかけてでも増幅効果を最大限にしてテレビの画質を安定させたい人は屋外用を、コストパフォーマンスを重視したい人は室内用がおすすめです。

テレビブースターは製品ごとに地デジ専用とBS・CS対応機器の違いがあるので、購入するときは用途にあったものを選びましょう。地デジ専用機器は地デジの電波だけを増幅するテレビブースターで、BS・CS対応機器と比べると値段は安めなので以下のような人におすすめです。

• できるだけ購入費用を安くしたい
• 地デジしか見ない
• 地デジだけの画質を向上させたい

BS・CS対応機器は地デジ専用のテレビブースターと比べて値段は高いですが、地デジだけでなく衛生放送や専門チャンネルの映像もきれいにしたい人に向いています。

屋外用か室内用、地デジ専用かBS・CS対応かを判断できれば、次はスペックの良い製品選びです。テレビブースターを買うときは単にスペックが良いものを選べばいいわけではなく、自分の環境に合った製品選びが求められます。良いテレビブースターを買うためにチェックしたいポイントは以下の4つです。

• 雑音指数の低さ
• 利得の高さと調整可否
• 定格出力の範囲
• 4Kや8Kの対応有無

ポイントを抑えて、環境に合ったブースターを購入しましょう。

雑音指数（NF）の数値が低いテレビブースターであるほどノイズの影響を受けにくくなります。コンセントや家電が発するノイズはアンテナからの信号を不安定にさせる要因なので、雑音指数が低いブースターを選びましょう。

より一層ノイズの影響を受けにくくするためには、金属製のブースターがおすすめです。金属製のブースターはノイズの影響が最小限なうえに本体から信号が漏洩しないので、より信号が増幅する状態が安定します。

利得はゲインとも呼ばれ、アンテナからの信号がどれほど増幅するかを表す数値です。利得の数値が高い製品ほど信号の増幅が期待できます。

ですが、単に利得が高ければいいわけでもありません。アンテナが受信する電波が強い状態でテレビブースターの利得が高いと逆に映像が乱れやすくなるので、利得を調節できる製品を選びましょう。利得を調整できれば、テレビブースターを設置してから映像が乱れた場合でも数値を調節して対処できます。

テレビブースターを選ぶときは定格出力も要チェックのポイントです。定格出力とは安定した映像信号を送信できる出力範囲を表しています。定格出力の数値が大きければ質の良い画質を受信できます。

テレビブースターの定格出力を超えてしまうと逆に画質が悪くなってしまうので、定格出力の上限値が大きい製品を選びましょう。さらに、ゲインコントロールができるものや入力ATT搭載であれば、定格出力に合わせた入力レベルに調節することができ便利です。

これからテレビブースターを購入する際は4Kや8Kに対応しているかも確認しましょう。4Kや8K放送を見るにはテレビが対応モデルであるのはもちろん、利用するテレビブースターも対応製品でなければいけません。なお、4K・8K放送を見る機会がなく、地デジの視聴がメインであれば未対応のブースターを選んだほうが購入費用の節約になります。

テレビブースターを買う際におすすめのメーカーは以下の3社です。

• 日本アンテナ
• DXアンテナ
• マスプロ電工

上記の3社はすべて1953年に設立された老舗のアンテナメーカーで、信頼度が高い企業なので、テレビブースターを選ぶときの選択肢に入れておきましょう。日本アンテナはさまざまな状況に向いた製品が豊富で、DXアンテナはAmazonでベストセラーになるほどのアンテナやブースターを輩出しています。マスプロはさまざまなバリエーションの製品を展開中です。

ブースターを取付けてからテレビが映らないときの対処法を紹介します。テレビの画面が映らない原因はテレビやアンテナの故障やB-CASカードがいいっていないなどの原因が考えられます。

テレビの電源がつかず映像が映らないのであれば故障している可能性があります。メーカーに修理を依頼するか買い換えの検討が必要です。

戸建てに住んでいる場合、テレビアンテナの故障もチェックしてみましょう。テレビアンテナは消耗品で雨や埃、直射日光などで日々劣化していきます。テレビアンテナを設置してから5年以上経っているのであれば故障していないか確認が必要です。

テレビブースターにはさまざまな製品がありますが、利得や雑音指数などのスペック面や対応しているテレビ放送など、自分にあったモデルを選びましょう。環境に合った製品を選び、今より快適にテレビの視聴を楽しんでください。